最近、抽象化の重要性を感じ、具体化と抽象化のトレーニングをして力をつけたいと思いました。まずは手始めに具体と抽象というのはなにかということを知るべき、「具体と抽象」という本を読んで見ました。
「具体と抽象」の目次・概要
- 序章 抽象化なくして生きられない
- 第1章 数と言葉
- 第2章 デフォルメ
- 第3章 精神世界と物理世界
- 第4章 法則とパターン認識
- 第5章 関係性と構造
- 第6章 往復運動
- 第7章 相対的
- 第8章 本質
- 第9章 自由度
- 第10章 価値観
- 第11章 量と質
- 第12章 二者択一と二項対立
- 第13章 ベクトル
- 第14章 アナロジー
- 第15章 階層
- 第16章 バイアス
- 第17章 理想と現実
- 第18章 マジックミラー
- 第19章 一方通行
- 第20章 共通と相違
- 終章 抽象化だけでは生きにくい
抽象化というのは今後ますます重要になってくる。その再認識。そして、具体を用いて対比的に抽象とはということを解説してくれている本です。
「具体と抽象」を読む目的
- 抽象と具体を自由に行き来できる力が必要だと実感
- 会社でこれからは抽象化が大事だと言われる
- 仕事(プログラミング)で抽象化することが求められてる
- 普段のコミュニケーションでも抽象と具体で見ているところが違うと話が噛み合わないなと思ったから
気づき・学び
抽象と具体とはなにか?
抽象
- 質
- 直接目に見えない
- 実体とは一見乖離
- 分類してまとめて対応
- 解釈の自由度が高い
- 応用が効く
具体
- 量
- 直接目に見える
- 実体と直結
- 一つ一つ個別に対応
- 解釈の自由度が低い
- 応用が効かない
例え話をうまくなるには?
具体 -> 抽象 -> 具体という往復運動の翻訳をする
うまい例え話の条件
- たとえの対象がだれにでもわかりやすい身近で具体的なテーマ(スポーツやテレビ番組など)になっている。
- 説明しようとしている対象と右記テーマとの共通点が抽象化され、「過不足なく」表現されている。
抽象化とはなにか?
- 複数の具体をN:1でまとめる
- 特徴を抽出する
- 抽象化とは複数の事象の間に法則を見つける「パターン認識能力」
- 一つの事象における学びを他の場面でも適用することが可能になること
- 本や物事をかいつまんで話せる
抽象力のある人は具体から抽象、抽象から具体への往復ができる。抽象力がない人は上(抽象)が見えない
抽象化思考を養うには
多種多様な経験・行動をしたり、読書・映画鑑賞・芸術鑑賞をすることで実際に経験はしていないがそれを疑似経験することで視野が広がる。そうすれば一見異なるものの共通点を探す探すことができるようになっていき、それが思考の癖になっていく
メモ
「わかりやすさ」が求められるのは、社会や組織が「成熟期」に入ってからが顕著です。
具体と抽象の違い
抽象化の最大のメリットとは何でしょうか?それは、複数のものを共通の特徴を以てグルーピングして「同じ」と見なすことで、一つの事象における学びを他の場面でも適用することが可能になることです。つまり「一を聞いて十を知る」(実際には、十どころか百万でも可能)です。
上流の仕事というのがまさに「自由度の高い」仕事で、下流の仕事が「自由度の低い」仕事です。
↑これは上流がいいというわけではないが、上流をわかっていれば下流の仕事も質が高くなると思う
個別の行動の判断に困ったときの拠り所となるのも、「最終的に何を実現したいか?」という長期的な上位目的です。「枝葉を切り捨てて幹を見る」という、抽象化の考え方がここで生きてきます。
斬新に見えるアイデアも、ほとんどは既存のアイデアの組み合わせであるとよく言われますが、アナロジーとはいわば「遠くからアイデアを借りてくる」ための手法といえる
アナロジーとは「抽象レベルのまね」