【うつ病体験談】気がついたらうつ病になっていた話

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2019年2月、気がつけば「うつ病」と診断された。

充実している日々を過ごしていたが、気がつくと身体が自分のものじゃないように思え、頭は働かず、心は沈むようになり、どん底の状態になっていた。そこから治療をし、だいぶ回復したので備忘録がてら書き残す。自分がうつ病になったとネット上で公にするのは気がひけるけど、誰かの参考になれば・・・。

うつになった理由

  • 自身の強迫観念
  • 自己肯定感の低さ
  • たくさんのことに手を出してすべて完璧にこなそうとしてた
  • その結果切り替えが難しくなり頭がパンク

仕事の量が半端なく残業をめちゃくちゃしていたというわけじゃない。

どちらかというと自分の性格が引き起こした原因だと思う。

  • 自分はまだまだだ
  • もっとスキルつけなきゃやっていけない

こういう考え方をしていたのでプライベートな時間は常に何かしていた。

プログラミングのスキルアップ、友人とサイトを作る、プログラミングを教える、自分でサイトを作る、ブログを書く、本を読む、デザインに手を出してみる、副業してみる。

最初は楽しさを持ってやっていた気がする。でも段々とそれが自分にとってやらないとだめなもの、完璧にこなさないと、と思うようになっていた(今考えると明らかに時間が足りないし、キャパ超えてるし、取捨選択ができていないとわかる)。

そんな考えでやっていると、何も残せていない、成長していない、役に立っていないと感じて焦りがつのりもっともっととなる。

この状態でも不思議と心は充実してた。でも神経の疲労や負担が溜まりまくり、過労や脳疲労状態になり結果としてうつ病を引き起こした。

症状と様子

はじめは体調不良かと思ったが

  • しめつけられるような頭痛(緊張性頭痛)
  • 考えがまとまらない・ボーっとする・もやがかかったかんじ
  • 視力が急激に下がる
  • 活字が読めない(正確には文章の理解ができない)
  • ろれつが回らなくなる
  • 小さな決断もできなくなる
  • 感情がなくなる
  • 楽しいと感じていたことが楽しくなくなる
  • すべてがおっくうになる
  • 起き上がるのすらつらい
  • これまで興味があったものに興味がなくなる

こんな症状で仕事がろくにできない日が続いたときに、風邪とかじゃなく精神的な何かだと思い病院に行きうつ病と診断。最終的にはご飯食べて寝るっていう生き物としての最低限の行動しかできなくなってた。

脳みそは頭がまったく働かず、心は自己嫌悪、消えたいとかあることないことをすべてマイナスに考えてた。

こんな状態になっても自分は大丈夫、すぐ治る。だから1,2週間くらい休んだら働けるだろうとなめてました。まぁこんな考えは通用しなくて、治療がはじまり時間が経つにつれてだんだん現状と深刻さを理解してしっかり休養して治療しようと決心しました。

治療

基本は薬を飲みセロトニンを増やし、規則正しい生活をして休養するという感じ。これが回復への大部分を占める。

現時点(2019年4月上旬)の治療薬は、

  • レクサプロ
    • SSRIというセロトニンを増やす薬。
    • 0.5錠、1錠、1.5錠と増やしていった。
    • 1.5錠にしたくらいから効きすぎたのか、寝付けない、短時間で目が覚める、尋常じゃないくらいの寝汗をかくという症状が出たので1錠に戻した。
  • レキソタン
    • 不安感を無くし、リラックスさせる薬。頓服で使用
    • 緊張性頭痛がや不安感があるときはこれでだいぶ楽になった
  • サインバルタ
    • SSRI
    • レクサプロを1.5錠から1錠に戻すと同時にこれも併用しだした
  • ベルソムラ
    • 寝付きや眠りを良くするための眠剤。依存性が低いらしい
    • レクサプロを1.5錠にして眠れなくなってから飲むようになった

良くなるまでの生活

まだ完全に復活したとは言い難いが、休養中にしていたこと。

ひたすらボーッとしていた。

毎日開いていたPCを開かず、スマホからもSNSを全部消してインターネットと接続しないようにした。

うつ病には散歩がよいと目にしたので欠かさずするようにした。散歩中はひたすら無心で歩き続ける、これが何も考えなくて良くなるので自分的にはすごい効果があったと思う。

あとは筋トレしたり、サウナ行ったり、マインドフルネスをやったりと、なるべく思考を必要とせず、かつ頭がスッキリとリフレッシュできるものをしている。

こんな生活を2ヶ月弱していると、頭のもやもやが取れてきて暇を感じたり、やりたいことがでてきた。

このタイミングで良くなってきていると感じれて、疲れない範囲で友達と会ったり、リハビリを兼ねて競技プログラミングを始めてみたりした。うつになりたてのときに競技プログラミングの簡単な問題を解こうとして解けなかったがサクッと解けるようになったたときはうれしくてたまらなかった。

こうなっても毎日元気とをいかず、ダメな日はひたすらベットで過ごすという日もあった。

先生が、右肩あがりで上下しながら回復していくものと言っていたので、こういう日は無理しないで休むことに専念した。

最近は体調のいい日が続くようになったので、3ヶ月を過ぎれば仕事に復帰できそうな感触がある。

休職

先生は初診のときから基本は3ヶ月程度休まなきゃだめだよと忠告してきたけど、そんな深刻じゃねーしすぐ良くなるっしょという考えだったので休職じゃなく有給を使って休んだ。

1週間休み、会社行ってちょっとプログラミングをして無理だと悟りまた1週間休むというのを繰り返す。3週間経過しにちょっとまともに考えられるようになり、ようやくこう単純なものじゃないし、長い目でみないとダメなんだと自覚し休職することに。

最後まで休職しなかったのはすぐ良くなると軽く捉えていたというのと、うつを受け入れたくないことや、長期で休むということに対しての罪悪感や金銭的な不安があったと思う。

最後に

実際にうつ病になってみると、心というよりかは脳や神経に負担がかかりすぎてうまくワークしないという問題だなと実感。それとセロトニンという脳内物質がここまで身体に影響を及ぼすものなんだと驚いた。

休んでいる中で自分のキャパシティや、良くない考え方など普段では気づかないところに目を向けられて考えることができたのは良かった。良い方向へ修正して今後に役立てたい。

治療も途中なので全部は書けないが誰かの役に立てばうれしい。今後も経過や参考になった本や自治体などの援助などの方法も書いていければと思う。

うつ病

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