こんにちは、お読みいただきありがとうございます。
Ken(@gootablog)です。
僕は悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫)という病気になりました。ホジキンリンパ腫などのがんになると抗がん剤や放射線治療を行って寛解(がんを無くすこと)を目指します。
抗がん剤治療(ABVD療法)を行っていく時に2つの方法(末梢点滴、CVポート点滴)があります。自分は末梢点滴を行いました。実際に行った感想とどちらの治療法がいいのか、経験を体験した経験を踏まえて書いていきます。
ABVDの治療法は2つあります
それは、末梢点滴とCVポート点滴と言われるものがあります。
抹消点滴は誰しもが点滴と言われて思いつくやつです。主に手首近くの血管から肘の間接あたりまでの血管に細い針を刺し、そこから薬剤を注入していきます。
一方CVポート点滴とは、
CVポートは、中心静脈カテーテルの一種で、正式には皮下埋め込み型ポートといわれるものです。その名前のとおり、皮膚の下に埋め込んで薬剤を投与するために使用します。
CVポートは、100円硬貨程度の大きさの本体と薬剤を注入するチューブ(カテーテル)より構成されています。通常は、鎖骨の下の血管からカテーテルをいれ、右または左の胸の皮膚の下に埋め込みます。また状態によって腕に埋め込むこともあります。カテーテルの先端は、心臓近くの太い血管に留置されます。
体の中に埋め込みますので、外からはほとんど目立ちません。ただし、CVポートを体に埋め込みますので、小手術を必要とします。引用:化学療法サポート
簡単に言うと機械を埋め込み、点滴をやりやすくするというものです。
どちらもメリット・デメリットがある
僕の場合はどちらかを選ぶことができました。その時に担当の先生からどちらともの説明してくれました。その説明を聞いた中で自分が感じたメリット・デメリットはこんなかんじです。
末梢点滴
メリット
- 点滴を入れる場所を変えることができる(左腕とか右腕とか)
デメリット
- 毎回針を刺さないといけない
- 血管が痛み、固くなる
- 血管痛が起こる
CVポート点滴
メリット
- 毎回針を刺さなくてよい
- 血管痛が起こらない
デメリット
- 治療前と治療後に小さい手術が必要
- 見た目がちょっと変に感じる
- 体の中に機械を入れる
- 管(カテーテル)が血管の中に入っている
- 半年間これを体につけている
説明を聞いた感じだとこんなかんじです。どっちを取ってもデメリットの方が多いなって印象でした。
僕は末梢点滴を選んだ
担当の先生に、血管痛は痛いからポートを埋め込んだ方が楽だよとも言われました。
がしかし、その時は割りと痛みに耐性ある方だし血管痛なんてちょろいぜ!とか思ってました。それに埋めこむことにして手術に時間を取られたくなかったし、何より機械を埋め込んで半年間生活するのは無理だなって感じた末梢点滴で勝負しました。
末梢点滴は辛かった
実際は血管痛が予想以上にめっちゃ辛かったですよ。点滴中の30分~1時間の血管痛だけならよかったんです。でもそれだけでは収まらず、炎症を起こし、点滴後1週間近く血管が痛くなり、普通の生活の動作をするだけで痛みを感じるのでストレスが溜まりまくりました。
スマホをいじるとき、パソコンを触るとき、ご飯を食べるとき、などなどどんなときでもチクッとするような地味な痛みをずっと感じていました。生活に支障はでないけど、ストレスが溜まる。普通に動ける分辛いものがありました。
炎症を抑える塗り薬をもらったりしましたが、血管の症状なので特に楽になる打開策も特にありません。自然とおさまるまでは極力激しく動かさないようにしていました。
もうあんな治療はやりたくないです。
ポート点滴の方がいいよ
6クールを末梢点滴でやり切った身として、もう一度やるならポートを埋め込んでやりますかね。そっちがどれほどのものかは実際にはやってないのでなんとも言えないです。心臓近くの太い血管を使うことで、毎回の血管痛に悩まされないのはデカイ。
埋め込んで見た目変になるのが嫌だって言っても、特に治療中に温泉に行くとか、家族以外のだれかに見られることなんてほぼほぼ無いですしね。
なので、血管痛を避けたい、毎回針を刺されるのは嫌だ、出来る限り楽に治療したいなどを思っている人は絶対にポートを埋め込むことをおすすめします。
僕と同じように、埋め込むの嫌なんで末梢点滴を選ぶ人は痛みがつらいですが、途中でポート埋め込みもできますし、臨機応変でやってみてください。